1. 車椅子と座クッションの選定・適合
座クッションを選定する際には使用目的を明確にし、大きさ、材質、形状、材質の配置などに着目しましょう。また、座クッションの厚みは座面高に影響するので、あらかじめ座クッションを決めてから、車椅子を選びましょう。座クッションの使用目的は、①臀部の支持、②接触圧の低下、③坐骨結節や大腿部への摩擦やせん断力の低下、④対称性の姿勢、⑤安定性、⑥機能性、⑦安楽性があげられます。
クッションを実際に試す際には座り心地の聴取に加え、滑りの良いグローブ等を使って座骨部、脊柱などの骨突出の程度や臀部、大腿部の筋萎縮の程度を触診します。体圧分布測定器は体圧や座圧分布を画像で表すことができ、座クッションの有用性や除圧動作による圧分布の変化の説明などに役立ちます。
適合終了時には車椅子適合後のチェックシートに結果を記入します。また、生活場面での用具の誤用による事故を避けるために、適合後は他職種に用具の使用方法や注意点を必ず伝達しましょう。
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2.座位能力と選定の目安となる車椅子と座クッション
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3.体圧分布測定装置
体圧分布測定装置は、座・背クッションの選択の目安になります。その際には、必ず触診を行い、座位時間も併せて検討する必要があります。また、座・背クッションの有用性や除圧動作の有効性を説明しやすいといった利点があります。
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体圧分散測定装置について
4.車椅子の調整箇所と調整による身体への影響
車椅子の調整箇所と調整による身体への影響を把握することで、適切な調整がしやすくなります。
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