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都道府県:東京都
団体名:社会医療法人社団 森山脳神経センター病院
タイトル:当院シーティングチームの取り組み内容について

活動報告書作成者:藤ノ木潤一、奈良坂亮、中野亜紀

病院紹介

当法人は、急性期から生活期までの一貫した治療や介護、リハビリテーションを行えるよう、急性期・回復期病院と老人保健施設、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションを有する社会医療法人社団である。その中で回復期の森山脳神税センター病院は一般病床43床、回復期病床106床、計149床の病院である。入院時から自宅退院できるようにサポートしている。またシーティングにも力を入れており、平成27年にシーティングチームを立ち上げた。今回は当院シーティングチームの活動内容を以下に報告していく。

② シーティングチームの立ち上げ〜現状

平成27年、「患者の病棟生活における車椅子上でのQOLをあげたい」という思いから、PT2名、OT1名、ST1名の計4名のセラビストでシーティングを専門に活動するチームとして発足した。当時は4名がリハビリ介入する中で、気になった患者を抽出し、シーティングを実施していた。
現在はPT7名、OT1名、ST6名、歯科衛生士2名で活動しており、そのうちSC(シーティング・コンサルタント)を取得しているのは3名となっている。患者の抽出方法もシステム化し、シーティングの介入もスムーズに行えている。

シーティングチームの活動内容

主な活動内容としては患者のシーティング以外にも、セラビストや病棟スタッフを対象にした院内勉強会の実施、必要物品の管理(クッション・ヘッドサポート等)、シーティングの評価表の作成、シーティングラウンド(食事の際の姿勢評価)を実施している。また必要があれば、業者と連絡をとり、退院時に必要な車椅子物品を持ってきてもらうなど、外部との連携も行っている。

当チーム活動の特徴!?"シーティングラウンドってなに?

シーティングラウンドとは、2週間に1度、患者の昼食時に、シーティングチームのスタッフで病棟ラウンドする取り組みである。内容としては患者の食事姿勢やセッティング状況、姿勢の崩れなどをチェックしている。問題があった場合は担当セラピストに状況をフィードバックし、その後シーティングを考察・施行していく。

シーティングチームが発足後、スタッフのシーティングに対する変化はあったか?

発足当時はシーティングに対しスタッフが受動的だった印象があった。しかし現在ではシーティングチームの活動も周知され、リハビリスタッフだけなく、病棟スタッフからも”シーティングを一緒に考えてほしい”、”退院時の車椅子はどうしたらいいのか?”などシーティングチームに聞いてくれるようになってきたように感じる。

今後の目標・展望

現在の目標として、シーティングチーム以外のリハビリスタッフが、最低限、担当患者のフィッティングを行えるようになることを目標としている。そのために院内勉強会に加え、e-ラーニングを活用し、資料を作成し、知識の向上を図っている。またシーティングチームのセラピストにおいては、院外活動、学会に参加するなどしてシーティングに関する情報をアップデートし、その情報をチーム内、院内で共有することを目標に日々活動をしている。

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